ブルキナファソの概要


 

日本とブルキナファソの比較(2022年度推定)

  日 本 ブルキナファソ 備 考
国 名 JAPAN BURKINA FASO  
ISOコード(Alpha-2) JP BF  
面 積 377,915K㎡ 274,200K㎡  
政治状況 独立 独立  
GDP 国内総生産(US$) 5.225兆 451.6    2019年(JP)
   2020年(BF)
GDP 国内総生産(一人当たり・US$) 41,400 2,200    2019年(JP)
   2020年(BF)
推計人口(百万人) 124,215 21,935  
人口密度 328/K㎡ 80/K㎡  
出生率(千人当たり) 6.95 33.57  
死亡率(千人当たり) 11.59 7.71  
人口増加率(年間・%) 0.39 2.53  
乳児死亡率(出生千人当たり) 1.9 49.42  
生涯出生数(人) 1.38 4.27  
出生時平均寿命(男) 81.92 61.63  
出生時平均寿命(女) 87.90 65.31  
15歳以上の識字率(%) 99.9 39.3    2018年
電話普及台数(万台) 6,189 7.5    2020年
携帯電話普及台数(万台) 19,505 2,212    2020年
軍事費(GDP x %) 1.0 2.4    2021年

 



ワガドゥグ市内中心部

 

  ブルキナファソの概要      

    ・ 国 名

      ブルキナファソ (BURKINA FASO)
      BURKINAは尊厳を、FASOは先祖の地を表す。

    位 置

    ブルキナファソは、西アフリカに位置し、マリ、 ニジェール、コートジボアール、ガーナ、トーゴ、ベニンの6ヶ国に囲まれた内陸国である。

    首 都

      ワガドゥグ (OUAGADOUG)       2022年度の推定人口 : 305.6万人

    独立年月日

      1960年8月5日

    政 体

      共和制

イブラヒム トラオレ暫定大統領

    元 首

      Ibrahim Traore 大統領

    面 積

      274,200k㎡
      ブルキナファソは、45の県に分けられている。

    推定人口

      21,935,389人(2022年)

    人口密度

      80人/k㎡

    言 語

    公用語はフランス語。その他モシ語を中心に63の部族語がある。

    通 貨

    CFAフラン(セーファーフラン)
    CFAは、Comunaute Financiere Africaine(アフリカ金融共同体)の略で、14ヶ国で使用されている。
    1ユーロ=655.957CFAフランの固定相場。日本円、米ドルも両替できますが交換率はかなり下がります。

    国内総生産(GDP)

      US$ 451.6億(2020年)  

    一人当たり(GDP)

    US$ 2,200(2020年)、一日の最低賃金は1,050CFAフランと決められているが、それ以下の労働者が殆どを占める。 

    気 候

    熱帯に属し、11月から2月までは乾期、3月から10月までの雨期に分かれ、12月から2月には、サハラ砂漠から乾燥した風「ハルマタン」が吹く。 旅行やハンティングに最適なシーズンは11月から2月である。

 
 

    住 民

    モシ族 52.5%、フラニ族 8.4%、グルマンチェ族 6.8%、ボボ族 4.8%、グルンシ族 4.5%、セヌフォ族 4.4%、ブリッサ族 3.9%、ロビ族 2.5%、ダガラ族 2.4%、トアレグ族1.9%、デュラ族 0.8%、その他 7.1%、モシ族以外が47.5%を占める。(2010年度) 

    宗 教

      イスラム 61.6%、カトリック 23.2%、伝統宗教 7.3%、プロテスタント 6.7%、その他 1.1% (2010年度)

    歴 史

    15世紀ごろに、モシ王国が成立、19世紀末まで国家として残る。
    1897年、フランスの保護領(植民地)となる。
    1960年8月、フランス共同体内の共和国として独立。
    1983年8月、サンカラ大尉による軍事クーデターが勃発。
    1984年8月、国名を「AUTO VOLTA」から「BURKINA FASO」に改称。
    1987年10月、再び軍事クーデター勃発、ブレイス・コンパオレが政権を奪取。
    2014年10月、コンパオレ大統領が辞任、暫定政権の大統領としてミシェル・カファンドが大統領に就任。
    2015年11月、ロック・マルク・クリスチャン・カボレが、第7代ブルキナファソ大統領に選出された。
    2022年2月、ポール・アンリ・ダミバが、暫定ブルキナファソ大統領に就任。
    2022年10月、イブラヒム トラオレが、暫定ブルキナファソ大統領に就任。(34歳、世界最年少の元首)
     

    政 治

    外交政策は、穏健な中立政策を取り、経済的にはフランスをはじめ、EU諸国との結びつきが強い。日本には、再び1994年12月に大使館を開設しており、とても親日的な国である。 

    日本国大使館

    在ブルキナファソ日本国大使館
    2009年1月1日、Ouaga. 2000エリアに日本国大使館が開館した。

    PHONE : (226)50-37-65-06  FAX : (226)50-37-65-81

 

    産 業

    農業(75%)、サービス業(13%)、工業(10%)、鉱業(2%)、 主産業は農業で、ミレット・砂糖キビ・トウモロコシなどを産するが生産性が低い。畜産 では、家禽の肉・やぎ・羊・牛など。漁業は河川漁猟のため年間約7,000トン。工業では、紡績工場・オイル精油所・砂糖精製所・醸造所・たばこ工場などがある。 

    貿 易

    主な輸出先は、フランス、中国、台湾などである。輸出品目は、金・綿花・ナッツ・シアバター・家禽の肉・グリーンビーンズ・マンゴ・ピーナッツ・ごま・獣の皮・ 皮革など。輸入品目は、食品・オイル・ガソリン・消費財などである。 

    資 源

    マンガン、金、石灰石、ボーキサイト、銅、ウランなど地下資源があるが、開発は進んでいない。  

    交 通

    鉄道は、ワガドゥグからアビジャン(コートジボアール)まで、週6便運行している。 1等で35,000Fr.CFA、2等で25,000Fr.CFAの料金。
    空の便(国内便)は、エアーブルキナがボボデュラッソをカバー。バスは、主要都市間を毎日走行しており、エアコン付きと無しがある。 

    国立公園

    W、Po、Arli、Deux Bales の国立公園(4ヶ所)とSingou、Nazinga、Bontioli の特別保護区(3ヶ所)がある。

    アフリカ象の生息地は、ブルキナファソが北限

    祝 祭 日

    • 1月 1日 元旦

    • 1月 3日 1996年反乱記念日

    • 3月 8日 国際婦人デー

    • 4月12日 復活祭

    • 5月 1日 メーデー

    • 5月21日 キリスト昇天祭

    • 8月 4日 人民共和国発足記念日

    • 8月 5日 独立記念日

    • 8月15日 聖母被昇天祭

    • 10月15日 国家改善運動の日

    • 11月 1日 諸聖人祭

    • 12月11日 独立記念日の宣言

    • 12月25日 クリスマス


    • ラマダン開始日(イスラム)

    • ラマダン開始日より40日目(イスラム)

    • Mouloud(イスラム)

    • ※ 復活祭など、宗教(キリスト教・イスラム教)の祝祭日は毎年変更になります。

      独立記念広場での「Mouloud」の式典
       

    ビジネスアワー

      月~金曜日の8~12時、15~17時00分まで。土曜日は8~12時30分まで。 

    時 差

      日本より9時間遅れ。夏時間はない。 

    電圧とプラグ

      電圧は、220V-240V。プラグはヨーロピアンタイプ(フランスと同じCタイプ)。


  ブルキナファソの教育事情      

    教育事情

    ブルキナファソの学校は、小学校(6年制)、中学校(4年制)、高等学校(3年制)で、大学は首都にワガドゥグ大学、ボボデュラッソにボボデュラッソ理工科大学などがある。
    学期の始まりは9月だが、実際は10月始業のところが多い。大都市を除く地域の小学校は、3クラスの校舎が1件あるだけのところが多く、2学年で1クラスを使用している。また、農村地域では校舎の絶対数が不足しており、インフラの整備が急がれている。15才以上の平均識字率は41.2%(2020年度)であり、村落に行くと10%以下のところも珍しくはなく、世界でも最下位に属する。
    下記は小学校の教科書(仏語)だが、各学年1冊しかなく、その1冊も数人で共有しているのが実状である。


写真:左より小学校1年生~6年生の教科書

  Ouagadougou へのアクセス      

    交 通

    日本からは直行便はなく、エールフランス(パリ経由)、トルコ航空(イスタンブール経由)、エチオピア航空(アジスアベバ経由)などがあります。日本からの航空運賃は、往復16万~28万円前後(激安チケットのため季節によって変動)、パリからですと8万円前後、ブルキナからですと5万円前後で、アフリカ~ヨーロッパ間のディスカウントチケットが入手できます。

 

  滞在時の留意事項      

    電話 - 携帯電話 - インターネット - インターネット電話

    携帯電話用プリペイドカード

    公衆電話ボックスは、あちこちで見られますが、コインで掛けられる電話は少なくなっています。ICチップの入ったテレフォンカードは、中央電話局(ONATEL)でしか買えません。20度で2,935Fr.CFA、50度で5,325Fr.CFAです。ワガドゥグ市内ですと3分間で1度、日本までですと50度のテレフォンカードで約2分間話することができます。参考までに家庭からの電話は、市内2分間50Fr.CFA、BoBo-Dioulasso 1分間100CFA、携帯電話へは17.65秒で50CFA(日祭日、夜間割引は約40%引き)、また日本までは1分間900CFAです(夜間割引は20%引き)。
    携帯電話は、SGM方式でとても普及しています。電話機(チップ込み)は安くなっており13,000CFA~で購入できます。通話料は1分180Fr.CFA。一般にはプリペイド方式で、カード購入後番号を入力して使用します。また、インターネット接続は、ONATELでUSB接続の無線LANを購入して使用できますが、速度はかなり遅いです。首都のホテルでは、無線LANのサービスが開始されておりインターネットが利用できます。パスワードを使用することがありませんので、宿泊していなくてもホテルに行くと誰でも利用できるのもうれしい限りです。

    写真撮影

      空港および周辺、兵隊の警護している場所は撮影禁止。 

    治安維持

    国民性は素朴で温和であり、治安は特に問題ない。しかし首都では都市化が進み盗難が増えている。 

    健 康

    湿気は少ないが、季節によって気温は45℃位まで上がります。外出時は、日射病、熱射病に注意して下さい。飲料水はできる限りミネラルウォーターを飲用します。ワガドゥグ市内の水道水は特に問題はありませんが、極度の水不足になると水が茶色に濁り飲めません。黄熱病・破傷風・B型肝炎の予防接種は必要。